引き続き、古和田の古民家では基礎工事が進んでおります。
写真は柱直下に土台を設置した様子です。
一般的な新築住宅では、基礎が完成した後に土台を据え、そして棟上げを行うのですが、
今回は建物を持ち上げずに静止した状態で浮かしているため、基礎より先に土台を施工する必要がありました。
そのため、コンクリートを打設する前の状態で、アンカーボルトやホールダウン金物が鉄筋と共に見える
というのもマニアックなポイントです。
そして、工事が進み、立ち上がりの型枠を組んでコンクリートを打設、型枠を取り外した状態です。
ただ、コンクリートが後打ちで流し込む余幅も必要なため、土台との間には少しの隙間ができます。
そこに、スペーサーと呼ばれる鉄板を差し込み、圧縮強度の高いコンクリートを詰め込んだ上で、
最終的に荷をかける事で基礎が完成します。
ちなみに余談ですが、先日テレビを見ていると、家政婦の志麻さんが自宅の古民家を改修されていて、
「あっ」と思って見ていたのですが、
曳き家を行った後に基礎を設置するという同じような工法に取り組まれていました。
勝手ながらに同志のように思えまして笑、なんだか嬉しくなりました。
現代の技術を用いる事で古い建物を受け継ぐことができるという事が、
本当に必要とされる人に、正しく伝わればいいのになと思ってなりません。
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