元々工場だった空間を住まいへと改装された物件を、新たな住まい手に引き継がれるのを機に“2度目のリノベーション”を手掛けました。

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プランは建物の状態を詳細に調査し、その状態をトレースするかのように、無理なく自然と導かれもの。例えば、雨漏り跡のあった箇所は補修が必要なため天井を撤去し、そのまま吹き抜けにすることに。又、既存の味のある床材を丁寧に外し、磨きあげた上で壁材として転用しました。加えて、室内壁はお施主様とともに左官DIYに挑戦しました。

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ただ、これらは決してタイトなご予算から導かれただけではありません。既存建物の記憶、自ら手を加えたという記憶、そして懐かしさを感じる素材に包まれることによって“住まいへの愛着”が10年後も、更に50年先も続くのではと考えました。